心理学の研究において、質問紙を作成する際、「カウンター・バランス」ということをする。

たとえば、1番目の選択肢と5番目の選択肢とどちらに○をつけようかと迷った場合、多くの人は、1番目の方を選びやすい傾向にある。
この、選択肢の位置による効果をできるだけ排除するために実施するのが、「カウンター・バランス」だ。
具体的には、次のようにする。

質問:
あなたは、次のうち、どの果物が一番好きですか。ひとつ選んでください。
1.みかん 2.りんご 3.すいか 4.ぶどう 5.いちご

以上の選択肢の位置を逆にした質問紙を、同じ枚数印刷し、人を違えて答えてもらう。
つまり、

1.いちご 2.ぶどう 3.すいか 4.りんご 5.みかん

どちらにせよ、5つから1つを選ぶ場合は、3の位置はかわらないから、これで充分というわけではないのだが。

しかし、社会学では、このカウンター・バランスをしない。
なぜだろうか。
よく分からない。
誰かご存じの方、教えていただけないでしょうか。