昨日はお盆のため、街のさまざまなお店が閉まっていた。

しかし毎年のことだが、私が所属する大学のキャンパスは、ほとんど全ての施設が平常どおり開いていた。
この頃でも、大学に来る学生が多いからだろう。
まるで、異空間のようだ。
この点は、いい。
東京にある某芸術系大学など、お盆の頃に校舎閉鎖期間が、約2週間もある。
学部生の初年度納付金を、約200万円も徴収しているにもかかわらずである。
また、これもまた東京にある別の芸術系大学の話であるが、お盆に「登校禁止期間」があるという。
なにも、大学に登校することを禁止しなくてもいいのに、と思う。
学生がやってくると、それを管理するための人件費がかかるからだろうか。
しかし、その期間に用事があって、
「……このような用件で大学の敷地に入らなければならないのですが、どうすればいいでしょうか」
と、問い合わせると、
「では、門の小さい扉を押すと入れますので」
と言われた。
学生の登校は禁止しても、用事があれば入れるのだ。
大学関係者は、多額の学費に見合うものを提供しているかどうかということを、常に自問しつづけるべきであろう。
これから入学するかもしれない人のこと以上に、在学生のことを考えることが必要ではないだろうか。