大学院入試の英語を、TOEFLやTOEICで代用することについて、2005年6月5日に続き、2006年3月30日の日記でも書いた。

ごまおさんから、貴重なコメントをいただいた。
重要な論点を出していただいたので、このテーマについて、この日記でこれからも書き続けていきたいと思う。
きょうは、ごまおさんが書いてくださった、「TOEFLはともかくTOEICは、大学院の入試の英語の代用として、全く適していない」ということについての理由のひとつとして、「TOEICの設問は主にビジネスにおける場面を想定したものが多く学問的な内容のものがリスニング・リーディング問わずほぼ出てこないことが挙げられる」という点に関して。
全面的に賛成である。
ごまおさんも述べていらっしゃるように、大学院入試の英語では、「専門分野に関連する文章を読めたり洞察したりできるか」ということをチェックすることは最低限するべきだと思う。
TOEICでは、リスニング・リーディング問わず、出てくる語彙も、ビジネス場面でよく使われるものが主となっている。
「語彙」の面でも問題あり、という試験は、大学院入試の英語の代用としてふさわしくないと言えるのではないだろうか。
日本の大学院の入試は、その受験料が3万円を超える場合が多い。
これだけの金額を徴収して、英語の試験をTOEICで代用するのは、手の抜き過ぎではないかと言ったら、言い過ぎであろうか。
いったいどのように考えて、大学院の英語の入試をTOEICで代用するに至ったのか、大学院入試の英語をTOEICで代用している入試の担当者の御意見もうかがいたいものである。
もちろん、それ以外の方のコメントも大歓迎だが。